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昭和47年竣工 -
国宝金銅錫杖頭 -
国宝一字一仏法華経 序品
宝物館は、善通寺が所蔵する文化財を保存・公開するため、明治40年(1907)に創設されました。現在の建物は昭和47年(1972)の竣工です。国宝の金銅錫杖頭(こんどうしゃくじょうとう)、一字一仏法華経序品(いちじいちぶつほけきょうじょぼん)をはじめ、重要文化財の木造地蔵菩薩立像、木造吉祥天(きっしょうてん)立像などのほか、経典・聖教(しょうぎょう)・古文書をふくめると約2万点を収蔵しています。そのうち約30点を「寺宝名品展」として常設展示しています(展示替あり、一部の所蔵品は非公開)。
国宝「金銅錫杖頭」
錫杖とは僧侶や修行者がもつ法具のひとつで、左右についた遊環をゆらして音を出し、邪をはらい空間を清浄にする働きがあるとされます。この錫杖は空海が師の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から授かって持ち帰ったと伝わるもので、最も重要な寺宝のひとつです。総長55cm、表裏の中央には阿弥陀如来像と脇侍の菩薩立像、その左右に四天王を配しています。鑞型による鋳造で、中国・唐代の金工品の中でも傑出したできばえを示す名品です。
※通常は、写真パネルによる紹介です。毎年6月13・14日に原品の特別公開を予定しています。
国宝「一字一仏法華経序品」
経文と仏像を一行おきに書写する経仏交書経の遺品。一文字一文字が仏(ほとけ)であることを示しています。寺伝によれば弘法大師空海が経文を書き、母の玉寄御前が仏さまを描いたとされています。縦30cmほどの上質の和紙を42枚つなぎ、長さ21mに及ぶ巻子仕立。一行10文字詰420行で、総字数4187です。経文は端正な和様楷書体、仏像はおおらかな筆記とあざやかな色彩で描かれています。
入館のご案内
宝物館の拝観は、戒壇めぐりとセットになっています。御影堂に戒壇めぐりと宝物館拝観の受付窓口がございます。あわせて産湯井も拝観できます。
拝観時間 | 午前8時~午後5時(受付は午後4時30分に終了します) |
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休館日 | 定休日はございません。ただし、展示替や施設の保守点検、寺内行事の関係で休館になる場合があります。 |
戒壇めぐり・宝物館拝観料 | 大人(高校生以上)500円 / 小人(小・中学生)300円 ※20名以上は団体割引(2割引)料金になります。 |
常設展示「寺宝名品展」
現在の展示品リスト2022年1月1日更新(PDFファイル90KB)- 作品保護のため予告なく展示替をする場合があります。